日本の平均住宅寿命は、およそ31年。アメリカやイギリスの住まいが44年〜75年に及ぶ耐用年数を誇るのに比べ、
とても短いサイクルで建て替えられていることがわかります。
日本の風土を考え、耐久性自体を高めて、メンテナンスを容易に行なえるように配慮することで、日本の住宅はもっと長持ちするはずです。ジェイハウスが目指すのは、様々な工夫を施し、永く安心して暮らすことのできる資産価値としても高い住まいをお届けすることです。
木は昔から構造材として重宝されてきましたが、自然素材であるため木材によっては性能に大きなバラつきが生じていました。「ジェイハウス」は、製造工程における充分な乾燥や大きな節の除去などにより、強度のバラつきや乾燥による狂いを抑えた「テクニカルウッド(木材)」を採用し、新築時の性能や住み心地を永く保ち続けます。
「ジェイハウス」の「テクニカルウッド」は、JAS(日本農林規格)の認定を受けた強度にバラつきの少ない「構造用集成材」です。1本の木から切り取ったムク材の強度は、節の入り方や乾燥具合等に大きく左右されるのに比べ、充分な乾燥と欠点部分の除去により、安定した強度を確保できます。
充分な乾燥が行われていない木材を使用すると、住まいが完成してからも乾燥が続くため、歪みや狂いによる床鳴りや建具の建付け不良などの不具合が生じてきます。一方「テクニカルウッド」は充分に乾燥させているため、木の住まい特有の不具合を減らし、永く安心して住まうことができます。
木の中でも腐れやシロアリなどに強い抵抗作用のある「ベイヒバ」を採用することによって、土台部分の耐久性を向上。抗菌成分を豊富に含んだ木材を使用することによって、木に防腐剤などの薬剤を注入しないため「安全」で優れた耐腐朽性・耐蟻性を実現しています。
※構造計算によりひのきを使用することもあります。
床下は、建物に対して「耐久性」を左右する場所で、湿気対策としての換気が重要です。今までの一般的な工法では、基礎部に換気口を設け、外気からの風の流れを利用していますが、基礎床下コーナー部分に湿気がこもり建物にダメージを与える恐れがあります。「ジェイハウス」では、偏りのない通気が可能な「基礎パッキン」を基礎の全周に施し、湿気がこもりがちな床下を常に適度な乾燥状態に保ちながら、腐朽菌の発生をも抑制し、より高い「耐久性」を高めています。
床下全面に敷き込み、土中から上がる湿気を軽減させ、木材の防腐・防蟻対策に効果があります。
防湿シートを押さえ、清掃性も高めます。地面からの湿気やシロアリの侵入を防ぎます。
コーナー部分に
湿気がこもりやすい。
全周で通気を行い、
すみずみまで充分な
換気を確保。
新築時には快適に過ごせた住まいも、経年による変化とともに断熱性能が低下することがあります。これは一般的に使われる「繊維系断熱材」が、湿気を吸うなどの理由により、本来の断熱性能を発揮できないことから起こります。「ジェイハウス」の『オリジナルJ 構法』では、年月が経っても変わらぬ性能を発揮するポリスチレンフォームを採用。優れた耐水性と安定性を持ち、いつまでも新築時と変わらぬ断熱性を持続できます。
住宅用の断熱材として一般的に使用されるグラスウール、ロックウールなどの繊維系断熱材は、ポリスチレンフォームと比べて熱伝導率が高く、同じ厚さの場合は断熱性能が劣ることになります。ジェイハウスでは、熱伝導率
が低く保温性・断熱性に優れたポリスチレンフォーム断熱材を採用。一般的に使用されるグラスウール断熱材1 6 K相当と比較して、断熱材自体の性能でも上回るなど高い性能を備えています。
水分や湿気を吸いやすく脱水しづらい繊維系断熱材(グラスウールやロックウールなど)は壁内の湿気を吸収して垂れ下がり、断熱性能を著しく低下させる恐れがあります。一方、ポリスチレンフォームは水に浮かぶほど水分に強く、固形であるため、壁の中で垂れ下がる心配がありません。
コンクリートや土の下に埋め込まれた金属製の鋼管を使用した一般的な給湯・給水管は、点検がしにくく補修や交換に多額の費用と手間がかかっていました。そこで「ジェイハウス」は、錆びの心配がなく、コンクリートの上に配置できる「HOJ工法」を採用。床下・天井に備えられた点検口と併せて、メンテナンスへの配慮を徹底しました。
排水管や給水管、ガス管などのメンテナンスを考え、天井や床下に点検口を設けています。
配管途中に接続箇所がないので、水漏れの心配が少なく、点検はヘッダー部と水栓器具接続部のみで行えます。